…でもユレリアが船長なんだから、海賊さん大丈夫なんかなぁ?
あ?
襲わなくなるからいいのか!
ははは、じゃあさっさとユレリア抜いてこないといけないなぁ!
コンコン
「王女、来客が」
「どうぞ」
ら、来客?
なんかちょっと身構えちゃうんだけど。
ガチャリという音と共に入ってきたのは――、
「久し振り」
「レンム!!どこをほっつき回っていたのですか!!お客様が折角来てくださっているというのに!」
「リレズ、そんな怒らないでよ。俺だって師のあとを継いでるんだからさ」
「だからといって…!」
―――ユレリア、でした。
…つかさっき、王女の事、呼び捨てにした?
え、どんだけ俺様な子なの、この人。
王女の前なのにヘラヘラして、ニコニコして、どんだけ自己中なんだよ。
…いいもんなのかなぁ…?
「それにレンム、あなたは列記とした選ばれし者なのですから、もっとしっかりなさい!みっともない!」
「選ばれし者だからって、しっかりしてるとは限んないよ。それに俺は根っからの自由人なんだからさ」
…呆れたー…。
超呆れたー…。
自由人だからなんだよ。
こっちだっていきなりここに来たら『選ばれし者ですね』なんだからな!?
しかも戻る方法とか解ってないし。
さっきの言葉、あたしに喧嘩売るのも同然だったぞ。
売られた喧嘩は貰ってやる。
あ、買ってやるか。
まぁどっちでもいいよ。
ああ、ユレリア殴りたくなってきた。
「まぁ、もういい加減戻ってこようとは思ってたんだけどね」
「と言うことは、このお方達に同行する、という風に思っても良いのですね?」
「ああ」
