街で君の唄を聞いた


「あ、お帰りー。どうだったー?ヴィーノとのデート」

「デッ…」

「ふざけんな デートじゃねぇ」

「えー?でも二人っきりで遊びに行ったんでしょー?」

「「デートじゃねぇって言ってンだろーが」」

「レッ、レイヒちゃんまで…!!」

「うるせぇタコ」

「手前ぇ何歳だコラ。何歳でもいいけど調子こいてんじゃねーぞ」

「グハッ 二人のパンチ痛い…」


何なんだこの人はぁぁぁぁ!
めんどくせぇ王子だなオイ!
まともな奴王子にしろよ!

「レイヒちゃん…そんな事言って、本当は俺の事…」

「貴様そんッなにしばかれたいのか」

「ごめんなさい。もう二度と言いません女王様」

何 このやりとり。
若干面白い。のか?

というか あたしの部屋どこ?
城の中さえ知らないんだけど。
Help me!


「あ、ねぇヴィーノー。レイヒちゃんに城の中案内してあげて」

「何で俺が案内しなきゃなんねーんだよ。コルクロットがいンだろ」

「今外出中ー」

「あんにゃろ…。仕様がねぇ レイヒ 来い」

「イエッサー お願いします隊長」

「誰が隊長だバカタレ」



と、いうことでヴィーノに城の中を案内してもらえることになりました。


床とかレッドカーペットだよ!!
もちろんだけど一般庶民はレッドカーペットなんて豪華なところに足入れらんないからね、貴重な体験しちゃったよ!

でも城に住むってことは毎日踏む事になるのか…。
貴重じゃなくなるな。うん。

そう考えると勿体無いな…。


「…オイ お前ちゃんと聞いてんのか」

「あ、すいません。自分の世界に入ってました」

「おま…あ、今更だけど何か頬に付いてる」

「えッ どこ!?どの辺!?何でさっき気付かなかったの!?」

「お前から見て左」

「左ッ!?いやこっちは右だ!!ややこしいなオイィィ!!」

「(…ホントに頭悪いな)取ってやるからジッとしてろ」

「あ、ハイ。有難う御座います」


…冷たい。
冷え性?