街で君の唄を聞いた


何か色々絶句、じゃあないけど、それに近いような…。



「ほらー。敵船徐々に近付いてきてるよー。冷灯も準備準備ー」

「…いや、お前も準備しろよ」

「仕様がないなぁ」



準備しろと言ってるお前も準備しなきゃ、どうすんだよ。

したらどこから出したのか、槍を何時の間にか右手に持っていた。

…服のポケットしかないのにどっから出した!?


や、てかホントに何時来てもおかしくないように剣でも構えておかないと…。



「は、何か冷灯が右往左往してる間に敵船がこっちに気付いて大砲用意してきたんだけど」

「弾は止めろラグアス。メレナは海を尖らせろ。シェランはそれを凍らせて足止め」

「おう」「うん」



ヴィーノの的確な指示。

やっぱり騎士団長なんだなーって思う。

だってやっぱり、リーダー的な存在だったらまとめなきゃいけないし、常に冷静だって保たなきゃならない。

信頼も、されてるんだろうなぁ…。



「おー。奴さんがわたわたしてるよ。効果絶大?」

「安心は出来ない。もしかしたら大砲を撃ってくる可能性がある。それに備えて、カヅムは船をカバーしろ。コルクはカヅムがカバーした後直ぐに木で覆う」

「…俺暇」

「…レザは後で指示を出す」



ついでに言うと、あたしが一番暇ですよ?レザさん。

力の使い方とか分かんないっていうのもあるけど、それでも剣は振れる。


…ちょっと酷くね?



「大砲準備してるー」

「カヅム、カバーが一通り出来たら、海上に敵船まで木を並べてくれ。俺が合図を出したら、レザ、燃やせ」

「おぅ」

「あたしは?」

「お前は…………………………」

「無言は止めろ。地味に傷付く」



へん、もういいもんね。
もうなんもしないで見てるもんね。
知らないもんね。
敵が来たって知らないもんね。
これからあたし閲覧者になります!
何もしないのが一番いいのかもしれないしね!!


こんの馬鹿ヴィーノ!!

お前だって指示出してるだけで、羽出しといてなんもしてねーじゃん!

ラグアスは何か敵船状況見てるだけだし。



「もう知ばッ「掴まらねぇと海に沈むぞ」