「ピースは力。俺達が持ってる力はほんの一部にしか過ぎないからね。ま、冷灯は空(クラウン)だから、他の人よりちょっと多いけど」
「まぁ異世界から来たんだから、知らないのも当然なんじゃない?それに彼女は―――」
「――ロッカム」
ふわりと空から降りてきた、白い人。
長い髪の毛で、白髪(はくはつ)で、服も白いから、全部真っ白。
少し薄暗い(何か敵かま来たから穴空いてるけど)中だから、白色が凄く目立つ。
…じゃなくて!!
何故彼は、あたしが異世界から来たのかを知っているのだろうか…?
顔見知りでもないのに、明らか怪しい。
もしかしてもしかしなくとも、重要なる強い敵が監視しててバレた、とか?
「有り得へん…」
「遂にあの二人の喋り方が移ったか」
そんな事はどうでもいい。
マジで誰ですか、あの奴(やっこ)さん。
「単独行動は止めなさいと何回言ったら解るのかしら。貴男、それでも血が混じっているんでしょう?脳みそが無い訳じゃないのだから、しっかりなさい」
「…申し訳、ありません」
ゴスッ
鈍い音。
それは紛れもなく、殴った音。
しかもそれは、目を疑うような光景だった。
――白い人が、彼を殴った。
大人しそうな人なのに…!
彼はよろけて、地面へ転落。
頭を打つような音が、研究所に響き渡る。
…え?頭?
「ちょぉぉぉお!!頭ァ!?」
「別に敵なんだから、死んでくれた方が有り難いね」
「お前結構黒いな…」
何か敵に対しては、かなり冷たいな…。
かなり冷徹な人間になるのか…。
