街で君の唄を聞いた








「選ばれし者?さぁな」

「そっすか…あざまーしたー…」



現在、仲間捜索中。

ちらほら研究員を見かけるため、多忙だということは解るが、とりあえず数秒だけ頂き、聞き出している。

まあ、力があるだなんて見た目じゃ判らんもんなぁー…。

貧相な人が持っているという可能性だって、十分に有り得ることだ。

ただ、見分けがつけば楽だ。



「つかないのがオチなんだよなー…」



ガックリと肩を落とす。

もうかれこれ十人には聞いている。
しかも三手に別れているから、多分“またこの話かよ〜。うぜーコイツ等”って思ってる奴、絶対一人はいる。

絶対。



「うん。思ってるね」

「…だからさ、読み取るの止めてほしいんだけど」



でもやっぱり、思ってるんスね。
忙しい中迷惑かけました。すんまそん。



「仕様がないだろ。勝手に見えるんだからサ」

「その眼鏡は力を制御するためにあるんじゃないのかよ!つーか何で馬ん時と同じで、お前とまた一緒なんだよ!?」

「力を制御するってのは合ってるね。だって実際外すと目の色変わるし。あとペアはくじやったじゃん。文句なしの」

「はあぁぁー…」



マジ脱力感満載。肩の力抜ける。

なんかもう面倒。



「わあぁぁあ!!何だお前!?」

「は!?」

「は、じゃない。行くよ冷灯」

「ぅおっ!ちょっ、待てっ…!」



叫び声をもとに、走り出した。

研究員さん、取り敢えず避難願う。



…大方、何が来たのかなんて予想はついてる。