街で君の唄を聞いた


白衣の人もボーっとしていたのか、あたしが目を合わせてやると、我に還ったかのように目を一瞬見開いた。

ちょっと傷付いたぞコノヤロ。



「今すぐ彼を研究室へお連れします!」

「手当てで何故研究室!?治療室とか無いのか!?」

「うばばばば!申し訳ないです!遭う厄彼を研究対象にするところでした!今すぐ治療室にお連れ致しますので、どうぞ此方へ!!」

「…お前も治療してもらうべきだと思う」



よいしょ、と言いながら白衣の人はレザを担ぎ上げ、治療をするべくとこへ向かった。








「…死ぬかと思ったわ」

「…つい」

「つい、じゃあらへんで!?普通あの場面だったら避ける筈やろ!?増してや女の子なんやから尚更や!!何で投げたん!?マジで一瞬パラダイス見えた位なんやで!?」

「ちょお五月蝿いわ」

「つぁ!!病人に何すんねん!?」

「叫べるなら病人とは言わへん!!病人やったら静かにしとるもんやで?静かにしときぃや。他の人にも迷惑かかるやろ?」

「まぁ、その辺にしとけよ。取り敢えずあたし外でっからさ」

「もとあと言えばレイヒちゃんのせいなんやでー?何ならキ「あー、傷増やしてほしいのかな、レザさんはー」

「…外いってらっしゃい」






ヒュオッ…


治療室は上の方だったから、屋上らしきところに直ぐ着く。

さっきうばうば言ってた白衣の人に景色好いとこないかって聞いたら、屋上らしきとこだって言われて、行き方説明された。

暑いくせに、風が吹くと涼しい。


塀に腕を置いて、手に顎を置いて眺める。

―…風景、良いなぁ…。
それにささやかーな風が吹くもんだから、少し涼しい。
それが心地良い。


思わず寝そうだな…。

ウトウトしてると、いきなり強い風が吹いた。

不意打ち過ぎて目ぇ覚めた。
ビビったわ。