この世界に来たと同時に大切な物を失ってしまった。
返して。
返して返して返して。
「悪ぃ」
そう言われた瞬間、気を失った。
…どれくらい眠ったんだろう。
何だか体が軽い気がする。
どこかの部屋かな。
コンコン
「入るぞ」
…聞いた事がある声。
どこか清らかかさを持っている少し低い声。
音域が広そうだな。
「…さっきは悪かった…。ああしなければお前は死んでいたかもしれない。お前が死ぬ必要なんてねぇよ。お前が死ぬんだったら俺が守る。選ばれし者ではなく、人としてな」
「…ヴィーノは死んじゃいけない」
「何故だ?」
「だって皆から親しまれてるし、頼られてる人気者」
「何だそりゃ」
あ
笑った。
何コレ
笑顔がカワいすぎる…!
「ねぇヴィーノ」
「?」
「笑顔見せて」
「何言ってんだお前」
「一生のお願い!」
「ここで一生の願い使ってどーする」
「はは」
あたしはベットから降りて、ヴィーノの所へ寄る。
ギュ
「どした?」
「頭冷えたから決心ついた。頑張る」
「そうか」
と言って、ヴィーノがポンポンと頭を叩く。
「何か兄が増えた感じがする」
「面倒臭いぞ俺」
「何かしたら蹴飛ばすし」
「怖」
笑い合うって心が晴れる。
嬉しくなる。
ホッとする。
一人じゃないよって教えてくれる。
安心した。
ガチャ「おーいレイヒちゃ…」
「「あ」」
「取り込み中失礼し「違ぇ」
「何かレイヒがくっついてきて俺の事兄貴みたいだって」
「ま そんな感じに見えるで」
「似たもの同士って事?レザ」
「それや!」
「あ、一つ聞きたい事があるんだけど、ヴィーノとレザとコルクは何歳?」
「あぁ、俺等双子は17やで」
「俺は18」
やっぱり年上。
ヴィーノとは2歳しか離れてないんだ。
「そうそう。レイヒちゃん暇なら街いかん?」
「構わないよ。何人で行く?」
「そりゃ勿ろ「暇だから着いていくかー」
返して。
返して返して返して。
「悪ぃ」
そう言われた瞬間、気を失った。
…どれくらい眠ったんだろう。
何だか体が軽い気がする。
どこかの部屋かな。
コンコン
「入るぞ」
…聞いた事がある声。
どこか清らかかさを持っている少し低い声。
音域が広そうだな。
「…さっきは悪かった…。ああしなければお前は死んでいたかもしれない。お前が死ぬ必要なんてねぇよ。お前が死ぬんだったら俺が守る。選ばれし者ではなく、人としてな」
「…ヴィーノは死んじゃいけない」
「何故だ?」
「だって皆から親しまれてるし、頼られてる人気者」
「何だそりゃ」
あ
笑った。
何コレ
笑顔がカワいすぎる…!
「ねぇヴィーノ」
「?」
「笑顔見せて」
「何言ってんだお前」
「一生のお願い!」
「ここで一生の願い使ってどーする」
「はは」
あたしはベットから降りて、ヴィーノの所へ寄る。
ギュ
「どした?」
「頭冷えたから決心ついた。頑張る」
「そうか」
と言って、ヴィーノがポンポンと頭を叩く。
「何か兄が増えた感じがする」
「面倒臭いぞ俺」
「何かしたら蹴飛ばすし」
「怖」
笑い合うって心が晴れる。
嬉しくなる。
ホッとする。
一人じゃないよって教えてくれる。
安心した。
ガチャ「おーいレイヒちゃ…」
「「あ」」
「取り込み中失礼し「違ぇ」
「何かレイヒがくっついてきて俺の事兄貴みたいだって」
「ま そんな感じに見えるで」
「似たもの同士って事?レザ」
「それや!」
「あ、一つ聞きたい事があるんだけど、ヴィーノとレザとコルクは何歳?」
「あぁ、俺等双子は17やで」
「俺は18」
やっぱり年上。
ヴィーノとは2歳しか離れてないんだ。
「そうそう。レイヒちゃん暇なら街いかん?」
「構わないよ。何人で行く?」
「そりゃ勿ろ「暇だから着いていくかー」
