街で君の唄を聞いた


「ならいっそ、頭を丸刈りにするか?」

「カヅム…お前が言うと冗談に聞こえへん。丸刈りだけは皆嫌や」

「じゃあ他のだったらいいんだな?」

「ちゃうわぁあ!」

「ハイハイ。お子様の言い争いはええから、黙ってな」

「コロちゃんと俺は同い年やろ…」

「精神年齢的に俺は上、お前は下や」

「もうお前何て知らねー!」



どうもあそこら辺は元気なようで。

良いことなんだけど、良いことなんだけどさぁ。



見てて暑苦しい。

はあぁぁぁああぁあ。


マジででかい溜め息つける…。








…幻覚だ。

あれは幻覚だ、騙されるな自分。



「…お!?街っぽいのが見える!」

「ホンマに!?でかしたメレナ!」

「何もやってねーよ…」



幻覚かと思ったら、マジであんのかいぃ!

あれだよ、砂漠のド真ん中にいて、湖があって、椰子の木があって、オアシスという楽園があるという幻覚だ。


きっと皆も幻覚を見ているんだ。
目を覚ませ。



にしても暑すぎで…。



「暑さでレイヒちゃんの頭が狂ったぁあ!!」

「ななな何しとるん!?」

「襲って欲しいならレザじゃなくてお「童貞がでしゃばるんやない」



因みに。

あたしは暑いから上着を、上着を脱いでいるわけでして。
それ以上は脱ぐ気もない。

で、メレナとレザの発言は無視。
聞かなかったことにする。
つかサービスでも何でもねぇ。

頭だって普通だ!!