「俺…そんな沢山、金ないよ。」


そう言うマスターに、


「美味しい珈琲一杯でいいよ。」


と言って、少し笑ってみせた。


マスターは私の体を離すと、
腕を掴んだ。


引きずられるように、
二階に上がる。


あの部屋の、

あのベットに、

押し付けられた私は、

ゆっくり目を閉じた。


忘れないように。


魂に、刻み込むように。


乱暴に脱がされる服。


強引に重ねられる唇。


掻き回される咥内。


飲み切れない唾液まで、
吸い取られるように奪われる。