小一時間くらいあたしは廉の胸の中で泣いていた
「希美、目まっか」
「うるさいっ」
「希美...―――きか?」
「え?」
よく聞こえなかったよ
「なんて言った?」
「いや、何でもねぇよ」
「本当に?」
「あぉ、ホント
それより友姫とか心配してると思うから教室戻るか
って言ってももう放課後だけど」
「え!?廉、授業いいの?」
「あぁ...なんとかなるやろ」
「あたしのせいだよね?ごめんね...」
「謝んなよ
俺が希美のそばにいたかっただけ」
「ありがとっ」
あたしは満面の笑みを浮かべた
心からのありがとう

