「楽しくないんか?」




「ううん、全然」




「これあげるわ」





乱暴に差し出された紙袋は


少しクシャクシャだった。





白い箱の中には


中くらいの


テディベアが



ちょこんと


座っていた。





「へ…」





「くま、好きやろ」







「いや、そうでもないけど。」






「なんやと。」