「一応上司だから


 あなたとの関係は


 聞いてるわ

 
 橋野と結構仲良いから

 ぼちぼち遊びにくるけど

 そのときはよろしくね」





「…はい」





「じゃあ、失礼」






坂井さんが帰って




寝室の扉を開けると



そこには



規則正しく


寝息をたてて



眠っている裕がいた。





けど


さっきから


あたしの心の中は



不安だった。