恋星華‐Renseika‐

手を引かれ神崎に連れられるがままに
後ろを歩いた。




神崎って華奢に見えるのに
意外に背中広いなあ…




『何、変態。』




『もう!』




神崎はみんなでいるとき、
なかなか私と話してくれない。
だから神崎が私に構ってくれるのが
ちょっと嬉しかったりした。




『長谷川!
ちょっと俺の買い物付き合って。』




慶志くんと朋美に追いついたころ、
慶志くんが私の手を掴んだ。




『いいけど…。
どこ行くの?』




『妹にあげるプレゼントを
一緒に選んでほしくて。』




『あ、そっか!
真奈美ちゃん、今日誕生日だ。』




朋美は慶志くんの妹知ってるみたい…。




『朋美の方が、
妹さんのことよく分かってるし
朋美と行ったら?』




朋美が私の背中を叩いた。