恋星華‐Renseika‐

『ちょうど1年くらい前だよね!』




朋美が慌てて
会話を再開した。




『あー、うん。
もう1年経ったね。』




1年経ったからなんなん?
もう忘れなきゃって
またしつこく言うの…?




『まあ、1年て
日浅いからなあ…』




慶志くんが
ぼそっと呟いた。




『まだ忘れてないよ。』




私は将之への思いを
みんなに伝えた。




一番しつこいのは私かもね。
でもまだ好きなの。




『一途っていいじゃん。』




朋美は凄く嫌そうにしたけど、
慶志くんは私をなだめるように
微かに微笑んだ。