恋星華‐Renseika‐

「なんだ、長谷川か
早く入学式に行かないと…」




「すいません」




会話、最後まで聞こえなかったけど
昔から好きな子がいるとか…




不思議な人




「あ、やっときた!
晴華来ないから焦ってたんだからね」




入学式はまだ始っていなくて
周りもザワザワしてる
新入生総勢800人くらい
親も先生もいるから
単純計算で1600人




そんな中で見つかるわけないか…




ただ気になるだけ
好きとかそういう感情はない




ただあの透き通った目に
引き込まれてしまったような感覚




「新入生代表
1年4組長谷川晴華」




入学式はいつの間にか始まってて
もう代表挨拶まで進んでいた




「はい」