「悔しいけど、船島って綺麗に走るよなー。」

確かに、長い黒髪を風になびかせながら走る姿は、綺麗と言ってもおかしくはない。



「ってか、船島って可愛いよな!あー!付き合いてぇ!」

他の男子とは違い、俺は付き合いたいとは思わなかった。

あまりにも長く隣りにいたせいか、兄妹のように思ってしまっているのか......