辺りが静まりかえる 双子の少女は まだ虚しく壇上にいた 「お父様、 まだ怒ってらっしゃるかしら」 「お母様に会いたいわ」 双子の少女の目には やっと枯れた筈の涙が滲む まだこんな所に来る様な 年齢ではなかったのだ 公爵が どんなに心配しているだろうか 夫人の目はどれだけ腫れただろう