「…他にないですか、決定しますよ??」 司会の者が声をあげる 「こんなことなら小さな男なんぞ 買わなければ良かったわ」 「はっはっはっ あの公爵の所の娘は私が頂こう」 「伯はあの双子と 顔見知りだと聞きましてよ」 「えぇ実にその通り」 「まぁ知り合いをお買いになるなんて なかなかおぞましいことをなさるわ」 「何を仰る 貴女も含めたここに集まる者全て――」