女神と道化と…





一人の男児が手枷足枷を引き摺り
ステージに上げられた



「0からのスタートです」








司会の男が言うと

徐々に値段は上がり始める





「これだから人買いは止められませんな」

「あら、でも伯爵はこれの日に
毎日いらっしゃってるでしょう??」

「何を仰る」

「そして沢山お買い物なさるわ」

「もうこれは趣味の様なものでしてね」

「飽きは来ないのですか??」

「えぇまぁ、お恥ずかしながら」










――「一番右の手前のご婦人落札!!」