裏口から建物を出て 表から再び入る 「貴婦人、今日はついてますよ」 汚ならしい男の手が肩に乗った 「公爵の末娘の双子が売りに出てる」 「――そう、それは美しいでしょうね」 同じ肌の色をした男は扉を開け 耳元で囁いた