あたし、夏河朝陽。小学6年生!
今から1コ下の弟、涼とタレント事務所のオーディションの最終審査に行きます!

実際、最終審査まで行けると思わなくて内心ビックリしています。


「姉ちゃん、俺緊張してきた…」

「あたしだってしてるよ」

だって小学生で残ってるのあたしと涼だけなんだもん!
周りは皆中学生や高校生ばっかり…

「夏河朝陽さん、入って下さい」

審査員に呼ばれて審査する部屋に入った。


数時間後…

「合格者を発表します」


いよいよだ…
2人とも合格しますように!

「夏河朝陽さんと、夏河涼さん、以上二名が合格です。」

ウソ…、合格…しちゃった…

「姉ちゃん、俺らマジで受かったの?」

涼が聞いてくる。

「そうみたい…」