――もしかしてそのお姫様ってあたし!?


きっと素敵なお姫様には素敵な王子様がいるのね!


そんな下らない妄想をしながら、頭の片隅には さっきから少し気になることがあたしにはあった。




それは、

――――もう一代のトラックだった。




あたし以外にも引っ越してくるひとがいるのだろうか……?


確か空き部屋は、あたしの部屋ひとつだったような……。