この国のこの時間帯は、世間一般にはランチタイム・休み時間等と称され、これまでの仕事の達成感を味わうと共に、また数十分後に始まる闘いに向けて昼飯を食べ己を奮起し、はつらつと(もしくは渋々)業務に戻って行くものだ、と思っている、俺は。

思っているだけで、実際には体験した事が無いからよくわからないのだ。

いや、およそ四年前までは、きっと自分もそんな気怠いモラルの渦に巻き込まれながら毎日地下鉄にでも揺られるのだろうとぼんやり考えていた。

しかしその当てはちょっと外れた。