ふふん、どんなもんよ! そう思いながらも、心臓はバクバク音を立てていて、今にも口から飛び出しそう。 倉本さんはまだあたしの唇を見つめてる。 そんなに唇ばっかり見ないでよ! ま、またキスする気? イケメンに至近距離で見つめられるって、ホント心臓に悪い。 もう、これ以上、心臓もちそうにない! そう思ったとき、やっと倉本さんはあたしから体を離し、運転席から外に出た。