「まあねー」 あたしはキャミワンピのすそを揺らしてわざと足を組み替えてみせた。 ほら、見てる。 赤信号で停止したとき、倉本さんがちらっとあたしの太ももに視線を走らせたのを見逃さなかった。 脚線美にはちょっと自信あるのよね。 毎晩、マッサージ欠かさないし。 それにしても、倉本さん、堅物じゃなかったの? あたしは聞いてみた。 「学生時代はあなたもよく遊んでたの?」