あたしは話を変えた。
「ねえ、そんなことより、せっかくだから、どっか寄り道してこうよー」
「ふざけるな。
こっちはまだ仕事の途中だ。
この後も本店で打ち合わせがある。
たまたまそういう用事があったから乗せてやったんだろうが」
「えー、そんなのつまんない!
可愛い彼女が横にいるのに、ただ移動するだけなんてありえなくない?」
すると、伊織はちらっとあたしを見た。
「どっか寄るったって……
おまえ制服じゃないか」
「そりゃそうだよ、学校帰りだもん」
「…………」
「なに?」
「いや……。
そういう格好してると、おまえも本当に女子高生なんだな、と思ってな」


