婚約者☆未満


あたしは話を変えた。


「ねえ、そんなことより、せっかくだから、どっか寄り道してこうよー」


「ふざけるな。
こっちはまだ仕事の途中だ。
この後も本店で打ち合わせがある。
たまたまそういう用事があったから乗せてやったんだろうが」


「えー、そんなのつまんない!
可愛い彼女が横にいるのに、ただ移動するだけなんてありえなくない?」


すると、伊織はちらっとあたしを見た。


「どっか寄るったって……
おまえ制服じゃないか」


「そりゃそうだよ、学校帰りだもん」


「…………」


「なに?」


「いや……。
そういう格好してると、おまえも本当に女子高生なんだな、と思ってな」