顔を真っ赤にして、あたしはうつむいた。 照れくさくて、悔しくて、でもちょっとほっとしてもいて…… すごく複雑な心境。 すると、伊織はふわっとあたしを抱きしめてきた。 「安心しろ。 俺は強姦魔じゃない。 おまえが嫌ならしない。 おまえの覚悟ができるまで、そっちも待ってやる」 頭上で響く伊織の声はものすごく優しくて、あたしはおでこを伊織の胸に預けた。 胸が熱くなって、涙があふれた。 伊織は優しくあたしの髪をなでてくれた。 「ごめん……ありがと……」