すると、伊織は立ち上がった。 え? アワアワしながら伊織の動きを見守ってると、伊織はあたしをじっと見つめてきた。 あー、なんか言わなきゃ! 「あの、えっと、さっきの話だけど……」 「セックスしたいのか?」 あたしはブンブンと首を振った。 「いやっ、そうじゃなくて、王子のこと! あたし、もう王子じゃないからっ! えっと、つまり、あたしが好きなのは王子じゃなくて……」 えーい、勇気出せ、あたしっ!