「ひゃっ!」 あたしは伊織に抱え上げられた。 「えっ、あの、ちょっと……」 伊織を思いとどまらせようと思うけれど、いいセリフが思いつかない。 考えてる間にベッドに運ばれてしまった。 あたしの上に覆いかぶさってきた伊織はあたしを見下ろした。 「社長と副社長には今夜のこと、言うなよ」 「いや、あのっ」 あたしがちゃんと返事をする間もなく、伊織はあたしの首筋に顔をうずめた。 ええーーっ!