あたしの話を聞いた伊織は、フーッと一つ大きなため息をついた。 伊織、呆れたのかな…… そっと見ると、伊織はあたしの手首をつかんで立ち上がった。 引っぱって連れて行かれたのは洗面所だった。 白い大理石みたいなタイルと白い壁に囲まれた大きな鏡。 その前に伊織はあたしを立たせた。 「見てみろ」 自分はあたしの斜め後ろに立ち、一緒に鏡に向き合った。 大きな鏡には、あたしの上半身が映っている。 訳がわからず、鏡越しに伊織を見た。