きれいな金髪。 透き通った青い瞳。 毎日見てても飽きない、整った顔。 今日もかっこいい~~! あたしは、取り巻きの女子の間に割り込んだ。 「ねえ、王子~、 昨日のテレビで見たんだけど~……」 しかし、王子はあたしのセリフの途中で口を挟んできた。 「大野(オオノ)、いい加減、その王子っていうの、やめろ」 「えーーー! じゃあ、大輔(ダイスケ)」 あたしは最高の笑顔で王子の名前を呼んだ。