あたしは伊織をにらみつけた。 誰が中学生よ! 「あんたには関係ないでしょ!」 伊織を振り切ってベッドルームに向かおうとしたけど、腕をつかまれてしまった。 「関係ないことはない。 俺は今おまえがバイトしてる横浜支店の支店長だし、おまえの婚約者だ。 何かあるなら言え」 ったく。 どこまで俺様なんだか! 「ほっといてよ!」 あたしは逃げようともがいたけど、伊織はあたしを抱きしめてきた。