あたしが黙っていると、伊織は下から覗き込むようにあたしの顔を見た。 「なんだ、元気ないな? 疲れたのか?」 自己嫌悪にかられてたあたしは、情けなくて正直には言えず、あいまいに頷いた。 「うん……、ちょっとね」 「そうか。 じゃあ、今日は早めに寝ろ」 「うん……」 食欲もあまりなくて、頼んだグラタンは半分くらい残してしまった。 伊織は、あたしは疲れてると思い込んだようで、その後はあまり話しかけてこなかった。