しかし、伊織は話題を変えた。 「ところで、貝塚さんから金曜までに間に合いそうだって報告を受けた。 おまえがやり方を変えたおかげだとかって褒めてたぞ」 「ああ……、まあね」 午前中はそのことを自分で自慢しようと思ってたんだけど。 午後、智代っちのすごさを見てしまってからは、もうそんなことはどうでもよくなっていた。 あたしは自分の手に視線を落とした。 あたしはしょせんバイト。 チェックだけすればいいって考えで、それを覚えようなんて気はさらさらなかった。