「今日、銀座支店に行って打ち合わせしてきたのもそのこと?」 「ああ、そうだが、よく知ってるな?」 伊織が怪訝な顔をした。 「行き先ボードにそう書いてあったから」 「ああ……」 あたしがそう言うと、伊織は納得したように頷いた。 「昨夜、フェアのブースに展示するドレスや小物の配置を確認してたんだが、銀座支店の案と本店の案との折り合いがうまくつかなくてな……ってこんな話してもつまらないよな?」 伊織に聞かれ、あたしは首を振った。 「そんなことないよ」