席に案内されてみると、平日でまだ時間が早いせいかお客が少なかった。 4人掛けの席で、正面を避けて斜め向かいに座ってみたけど、それでも気詰まりなことに変わりはなかった。 何か喋らないと…… 「あのさ、昨日家でやってた仕事って、どんなこと?」 プライベートの趣味とかわかんないし、無難そうな仕事のことを聞いてみた。 あたしの手元を見ていた伊織は視線を上げて答えた。 「もうすぐウエディングフェアをやると言っただろ? そのための準備だ」 ああ、そういえば、そんなこと言ってたっけ。