昨夜、伊織が智代っちを褒めていたのを思い出した。 たしかに、智代っちはあたしなんかよりずっと仕事ができる。 だってあたしなんて、ほんの数時間前にチェックしたドレスがあったかどうかも覚えてないんだもん…… 智代っちを見る目が変わった。 そして、智代っちより自分の方が優秀だと思っていたことを恥じた。 その後あたしは、無言で作業を続けた―――― 5時の音楽が流れると、また伊織があたしを迎えに来た。 「お疲れ様でした」 智代っちに笑顔で見送られ、あたしは倉庫をあとにした。