「ねえ、もしかして、チェックしながらもその商品の情報を暗記したりしてるの?」 「ええ、まあ……」 「マジ!?」 あたしは「ちょっと貸して」と智代っちの持っていたデータの紙を借りて見た。 「じゃあ、えっと、たとえば、『イグリリア』のブルーのマーメイドドレスの予約は?」 「来週の日曜日です」 「じゃあ、『喜多田呉服』の色内掛けは何点ある?」 「えっと、3点あって、赤は今、本店に貸し出しています」 す、すごい! あってる!!