貝塚さんはそう言うと、倉庫を出て行こうとした。 「えっ、あっ、ちょっと!」 あたしは慌てて貝塚さんを引きとめた。 貝塚さんは足を止めてあたしを見た。 「どうかされましたか、お嬢様?」 「あの、今の、ちゃんとデータ見なくていいの?」 あたしは自分の持っていたデータの紙を掲げた。 なぜなら、今のやりとりにあった「バーニリン」のドレスはあたしの分担リストの方にあったから。