婚約者☆未満


「「お疲れ様でした!」」

「「お帰りなさい!」」


駐車場に通じる通路の方で数人の大きな声が響いた。


見ると、伊織が帰ってきたところだった。


挨拶する従業員の人たちに軽く手をあげて笑顔で応えている。


貝塚さんもにこやかに伊織を出迎えた。


「お帰りなさい。
その表情ですと、いいお話が聞けそうですな」


「ええ、うまく行きそうですよ」


そのまま二人は支店長室に消えていった。