あたしは大きく息を吐き出し、楽な姿勢に寝なおして、タオルケットを頭の上まで引っぱりあげた。 かすかにあいつの匂いがした。 スーーー、ハーーー 男の人の香り。 安心する。 同時に、 胸の奥がなんだか苦しい。 伊織…… あたし…… あいつのこと……