ところが、伊織は余裕たっぷりで囁いた。 「婚約はあとで考えればいい。 とりあえず俺を試してみろよ」 な、なに言ってんの、こいつ!? 伊織はあたしに文句を言う暇を与えず、あたしの首筋に顔をうずめた。 ……っ! 敏感な部分にキスされて、思わず身体がビクッと震えた。 「ここ、感じるんだ?」 耳元で囁かれ、またゾクッとする。 完璧に伊織のペースにはまってる。