バスルームから出ると、伊織はまだパソコンを睨んでいた。 右手には火のついたタバコが挟まれている。 ああ、やっぱりあたしがいない時は部屋で吸うんだ…… 伊織がこっちをちらっと見たので、声をかけた。 「あがったよ」 「ああ」 「のどかわいた。 ウーロン茶もらっていい?」 「ああ」 伊織がキッチンの冷蔵庫を指差すので、自分で取りに行った。