「今日、倉庫の整理をしていて、気づかなかったか? 倉本って、俺の名前」 「倉本?」 あたしは首をひねった。 倉本、倉本、倉本…… あっ! わかった。 「倉本呉服!」 「正解。 うちは、大野とは先代の社長の頃からの付き合いだ。 昔は家族ぐるみの付き合いもあったらしいが、覚えてるか?」 ああ、そういえば。 そう言われて、子供の頃の記憶が蘇った。