車なんて興味ないからわからないけど、社用車よりはずっと高級な車っぽい。 シートの座り心地からして違う。 運転席に乗り込んできた伊織に聞いた。 「これ、あなたの車?」 「ああ」 「ふうん」 伊織はすぐに車を出した。 そうだ。 早いとこ、返しちゃお。 あたしは、ママからもらったお金の入った封筒をバッグから出した。