「王子~! おはよー!!」 あたしは王子の席に走り寄った。 王子の周りにはすでに数人の女子がいた。 今日は寝坊して、出遅れちゃった。 でも、大丈夫。 王子はいつもの調子で、取り巻きの女子を相手にしていない。 話しかけてる女子には適当に返事をしてるけど、目は机の上に広げた雑誌を見ていた。 いや~ん、クール! たまんない!!