【完】君色フォトグラフ

スコアボードを見ると二回裏までの表示が出ていた。



0対0。



「アウトー!」


球審がアウトを告げ、東実高校のナイン達がベンチに一斉に戻ってきた。

その時、ハル君が応援席を見上げ、キョロキョロと頭を動かした。


なんだろう?と思っていると、ハル君が帽子を取り、私に向かって帽子をブンブンと振った。

みんなの視線が私に集まってくる。

私はいても立ってもいられなくなって、階段を慌てて降りた。


「ハル君ってば、信じらんないよ!」


ポケットからハンカチを取り出し、眼鏡をとり、顔の汗を拭った。


恥ずかしすぎるよ!


「りん」


その時誰かが私に声をかけた。