『明日の三回戦、絶対見に来て!俺、頑張るから』


ハル君からのメール。

明日は東実高校野球部、夏の予選の三回戦。


『絶対見にいくよ。頑張って!』


パチパチと携帯に文字を打ち込み、メールを送信した。




ハル君と私はあの日以来、付き合うようになった。

ハル君は優しくて、満里奈と和由君と気まずくなった今、唯一の救いというか・・・ハル君といるときだけは、悩まなくても良かった。



私のことを気遣って、休み時間ごとに私の教室に顔を出してくれるハル君。

それなのに私は、ハル君じゃなくて隣にいる和由君が、どんな反応をするのかが気になって・・・・・・。


「私・・・ハル君に対して失礼なことしてる」


私はコルクボードに貼られている和由君の写真を見つめた。



まだ、ここから動けないでいる写真を・・・・・・。