【完】君色フォトグラフ

「うわあ」


私は教室に入るなり驚いた。

だってその教室の壁には、一面に空の写真が貼られていたから。

青に包まれたその世界は、今までどんよりと曇っていた私の心をスッと晴らしてくれた気がした。


「きれいでしょ?」


突然話しかけられ、ドキっとした私は、静かに頷くことしか出来なかった。


「・・・・・・あの、ここって?」


「写真部の部室よ。あ、こちらへどうぞ」


その人の後に着いていくと、奥には机をいくつか合わせて、その上にテーブルクロスをかけた即席テーブルがあった。


「どうぞ」


その人は椅子をひいて、私を座らせてくれた。