【完】君色フォトグラフ

満里奈と顔を合わせるのが怖かった私は、いつもより一本早いバスで学校へ向かうことにした。

バス停につくと東実高校の制服を着た男子生徒がいた。



こんなに朝早く・・・誰だろう?



遠目からでも分かるほどの大きなバッグ。

近づいていくにつれて顔がハッキリ見えてくる。


「あ・・・・・・」


その人と目があった私はとっさに頭をペコリと下げた。


木波尚哉先輩だ。


尚哉先輩も私に向かってペコリと頭を下げた。


尚哉先輩は同じ中学校の先輩で、いつも柚さんとキャッチボールをしている人だからすぐに分かった。

私は尚哉先輩の斜め後ろに立ち、バスを待った。

気まずい沈黙が流れる。


いいよね?

話しかけなくても。

全然面識ないし・・・・・・。


そう思っていた時、


「あの」


「は、はい!」


尚哉先輩がクルリと振り向き、私に話しかけた。